ハイエンド続いたのでエントリーモデルの紹介です。
1台持っておくと便利。スティックウォークマンです。
NW-M505 スペック
OS:不明(組み込み用OS?)
CPU:不明
RAM:不明
ストレージ:16GB(SDなどで拡張不可)
電池容量:不明
外形寸法:85.5×21.3×19.9mm
重量:40g 表示:3行表示有機ELパネル
操作:ジョグダイアル+ハードキー(4個)
再生動作時間:15時間(レシーバ使用時10時間)
DAC:アンプと一体型のS-Master MX
ヘッドホン出力:シングルエンド, 10mW+10mW(16Ω)
ライン出力:なし
デジタル出力: なし
Bluetooth:レシーバー機能 A2DP(SBC,AAC,apt-X)/AVRCP/HFP/HSP
再生フォーマット:mp3,wma,ATRAC,wav,AAC
(サンプリング周波数:44.1k/16bitまで対応。ハイレゾ再生不可)
エフェクタ:イコライザ5バンド、クリアフェーズ、クリアベース
その他:FMラジオ、デジタルノイズキャンセル(専用のマイク端子付きイヤホンが必要)
ルックス
スティック型の小型ウォークマンで色は4種類。写真は黒ですが銀、紫、ピンク(?)があります。
(紫買えばよかった・・・ちょっと後悔)
ジョグダイアルはクリアパーツで出来ていて高級感があります。
有機ELディスプレイは明るく視認性も良好です。
背面にクリップが取付可能で服のポケットなどに止める事が可能です。
形が正方形を長くしたような感じなので、ポケットに収めるとコロコロと動いて少し収まりが悪いです。
ハードウェア
Androidではないので性能的な内部スペックはあまり意味はないでしょう。
ストレージは16GBと少なめですが、本機はBluetoothレシーバーになるという大きな特徴があります。
このお陰で16GBの容量はそれほど気になりません。スマートフォンと繋いでレシーバとして使えば高音質なレシーバーとして利用可能です。むしろこの使い方がメインではないでしょうか。
この大きさでS-Master MXを搭載していてエントリーモデルらしからぬ高音質です。
ウォークマンとしては尖ったスペックはありませんが、強力なノイズキャンセルなど手堅くスペックが固まっていて使いやすさと高品質の両立が出来ています。
ちなみにエフェクタはレシーバ機能時には使えません。ノイズキャンセルのみ使えます。
オマケのようにFMラジオが付いていますが、ほとんど使ってないのであまり感度とかは分かりません。
ノイズキャンセルは専用の集音マイク付きイヤホンを繋いだ時のみ使えます。(付属)
これがまた特殊で5極プラグです。
このプラグにどんだけ端子追加するねん!と言いたくなりますが(笑)
しかしこのプラグが刺さるジャックに普通のステレオミニプラグが繋がるので不思議です。
並べるとこうです。
なんかこれでL/R/GNDがちゃんと繋がるのか微妙に心配です。
ジャックが分解出来たら是非構造を見てみたいです。
ソフトウェア
電源オフからの起動は5秒程度。汎用OSを搭載してないせいか起動はとても高速です。
前回終了時の状態を覚えていてレシーバモードであれば電源オンでホストと接続します。
プレイヤーは可も無く不可も無くといった所で、特に不満も無ければ特徴もありません。
音楽ファイルはMedia goで転送してもいいですが、普通にファイル転送でコピーでもOKです。
再生はフォルダ単位で再生出来ます。”一つのフォルダ再生終わったら次のフォルダを再生”も出来ます。
(これ最近のAndroidウォークマン出来ないんですよね。なんでだろう)
また一部のイヤホンセットに特化したプロファイルを持っていて、それに合わせた音質調整設定が可能です。
音質など
感度いいイヤホンでもホワイトノイズは皆無。
音質はZX1と似ていて全体的にハキハキしていてクリア。普通にいい音です。
高域、低域の感度がいいので少しドンシャリに聞こえます。
高級な音?には感じません。この微妙な雰囲気がS-Master MXとHXの差なのかもしれません。
(それとも出力に大きめの負荷抵抗でも繋がってるんでしょうか)
ウォークマンとしての再生品質は上々でしょう。値段以上にいいものです。
ではもう一つのBluetoothレシーバーとしての音質はどうか?
Bluetoothレシーバーはいくつか購入しましたが(有名なのはMW600など)、どのレシーバーでもホワイトノイズに悩まされ「無音」というものはありませんでした。
ところがこのM505、ホワイトノイズは全く聞こえません。
正直これは凄いです。長年探していた理想的なレシーバです。素晴らしい。
M505はS-Masterのおかげで音質はとても明瞭。電池持ちもとてもいい。
スマートフォン本体に有線接続するよりもM505で無線接続する方が音がいいと感じると思います。(あくまでも”普通の”スマートフォンで、ですが)
ではM505でウォークマンとして再生するのと、スマートフォンからレシーバとして再生するのはどう違うか?
スマートフォンで再生する音楽ファイルをM505にも転送して聞き比べてみました。
送信用スマートフォンはXperia Z UltraでA2DPコーデックはapt-Xです。
****
Bluetoothで音楽を飛ばすとSBCやapt-Xなどの「非可逆圧縮」で音質劣化を起こすため、スマートフォン本体にイヤホンを有線接続した方が音がいい場合が多いのが一般的です。例外的に再生ファイルがAACフォーマットでA2DPをAACで伝送できる場合のみ、レシーバーの仕様にもよりますがAACのストリーム転送と同じになるので最も理想的な伝送になります。(iPhoneが出来るはずですが持ってないので分かりません)
****
結論から言うとM505で再生する方が音はいいです。当たり前ですね。apt-Xのエンコードが無いのですから。
Bluetoothレシーバーとして聴くとM505再生より音が全体的に曇った感じになります。
もっともこれは「聞き比べ」をして初めて分かる違いです。普通に使う分には分からないでしょう。
(ハイエンドDAP&高級イヤホンの高解像度の音に耳が慣れてしまうと否応にも分かってしまいますが・・・)
あとはノイズキャンセル。
Sonyが誇るデジタルノイズキャンセルは「凄い」です。何が「凄い」というと電車などで耳障りなゴーという騒音のみを打ち消すノイズカットレベルが凄いです。数世代前のアナログノイズキャンセルとは比較になりません。笑うほど綺麗に消えます。オバチャンの甲高い声はキャンセル出来ませんが。
またノイズキャンセル特有の圧迫感がほとんど無いのもポイントです。
専用のマイク付きイヤホンが無いと使えないため、音質に拘るイヤホンを使えないのが欠点です。
またノイズキャンセルを使うと消費電力も増えてしまい電池持ちが悪くなります。
音質とのトレードオフですね。
気になる点
割とベタ褒めの本機ですが気になる点はあります。
まず充電端子のMicro-USB端子。
充電の度に結構硬いカバーを外さないといけません。またこのカバーが軟質プラスチック?のようなもので耐久性に難アリです。長期間使用しなかった際に硬質化して割れてしまうのではないかと心配です。
次にはBluetoothの再ペアリングが遅い。スマートフォンのBluetooth有効にしてからM505の電源入れると繋がるまで30秒以上掛かる場合があります。(たぶんこれはスマートフォン側の仕様も絡むと思います)
他にはウォークマンとしての対応ファイルにflacがない。Apple loslessもだめ。可逆圧縮フォーマットが使えないのが少し残念です。
あと、あまりする人はいないと思いますがヘッドホン出力をヘッドホンアンプなどのライン入力に繋ぐと「ジー」というノイズが出る事があります。ハイインピーダンス駆動には向いてないのかもしれません。
総評
低価格(これを書いてる時点で1万ちょっとで購入できます)ウォークマンとしても、高性能Bluetoothレシーバーとしても優秀だと思います。
軽いので持ち運びも荷物になりませんし、ストラップ付ければ首掛けも可能です。
ノイズキャンセルも圧迫感少なく実用的なので「音質に凄い贅沢」を求めなければオススメです。
2015年9月23日水曜日
DAP紹介(2) NW-ZX2
次はNW-ZX1の後継、NW-ZX2です。
記事執筆中(2015/9)の時点でWalkmanの中で最高級機種に相当します。
NW-ZX2 スペック
OS:Android 4.2
CPU:Ti OMAP4 Dual-Core 1GHz
RAM:2GB
ストレージ:128GB(SDカードで拡張可:128GBまでは確認済み)
電池容量:1860mAh
外形寸法:64.7×130.4×16.2mm(最薄部:14.0mm)
重量:235g
操作:4.0型タッチパネル+側面ハードキー(六個)
再生動作時間:60時間
DAC:アンプと一体型のS-Master HX
ヘッドホン出力:シングルエンド, 15mW+15mW(16Ω)
ライン出力:あり(Dockコネクタ)
デジタル出力: USB-AUDIO接続(Dockコネクタ)
Bluetooth:Ver3.0 A2DP(SBC,LDAC)/AVRCP/OPP/HID/SPP
再生フォーマット:DSD,mp3,wma,ATRAC,wav,AAC,FLAC,Apple lossless,aiff
(サンプリング周波数:192k/24bitまで対応。DSDはPCM変換再生)
エフェクタ:イコライザ5バンド、 DSEE HX
ルックス
重みのあるアルミ削り出し筐体は黒く統一されシンプルな美しさがあります。
ZX1のスッキリとしたイメージはなくどっしりとした高級機の貫禄があります。
背面はラバー仕上げで滑りにくくなっており、ZX1からの段差も健在です。
ヘッドホンジャックの巨大な真鍮パーツはZX1より更に大きくなりました。
筐体分厚くなったのに真鍮パーツも大きくなったので出っ張りも健在です(笑)
これそんなに大きくして意味あるんでしょうか・・・?
サイドの操作ボタンは大型化されて押しやすくなった反面、もの凄く「ダサく」なりました。
特に音量の+と-の文字サイズはあり得ないです。なんでこんなに大きいんでしょうね。
デザイン的には全体的にずんぐりむっくりしています。
ZX1を所有していたのでどうしても比べてしまいますが、ZX1のシャープな格好良さはありません。
側面のラウンドデザインは筐体を妙に大きく見せてしまう上に高級感が削がれます。
表面がさらさらしているため滑りやすく「重いのに持ちにくい」という、あまり良くない感触です。
仕上げや個々のパーツはよく吟味されていて高級感はありますが、個人的にはデザインは正直好みではありませんでした。
同時期に発売されたPHA-3も似たようなデザインなので共通のデザイナーかと思いますがSonyらしいデザインではない様に思います。
ハードウェア
ZX1からスペックは大きく変わっていません。
CPUは同じです。RAMは2GBに増えました。
ストレージは128GBのままで、SDカードが使えるようになった事が大きな改善点です。
あと本体スピーカが無くなりました。(いいのやら、よくないのやら・・・)
ZX1の欠点だったバッテリー容量はほぼ2倍になり動作時間はかなり延びました。
主たるS-MasterはZX1から変わっていませんが、細かい部分でかなり改良が加わっています。
・シャーシをアルミと金メッキ銅板のハイブリッド構造に変更
GND/アースの強化でしょうか。安定した低音が見込めそうです。
・新開発のバッテリーパック搭載
ZX2専用にバッテリーパックを専用開発しています(異様なコストはこういうとこに出てるんじゃ…)
低抵抗化(ZX1の半分の19mΩ)、大容量化(1860mAh)とありますが、専用設計までして拘る部分だったんでしょうか?電源は大事ですが電池の内部抵抗の影響は微々たる物で少し疑問です。
・電源に電気二重層コンデンサを追加
S-MasterはD級アンプなので低周波駆動に瞬間的な電流を要求します。
補助的な電力備蓄でしょう。本当は大容量の電解コンデンサを積みたかったんだと思いますが・・・
電気二重層コンデンサは内部抵抗が高いため充電が遅く、電源インピーダンスも高いのでオーディオにはあまり使われません。音にどう影響あるのか楽しみです。
・プリント基板に厚膜銅箔プリント基板を採用
これも主にGNDの強化がメインでしょう。ZX2は徹底して安定性を重視した設計の様に思います。
GND面積も2倍だそうです。
・ヘッドホン出力ジャックを4極化
これは後ほど・・・通常の3極から4極になっています。
このため見た目はZX1ではスリーブ(ジャックの根元部分)まで金メッキ部品があったのがZX2では根元はプラスチックのままになっています。
・2系統のクロックを搭載
44.1k系と48k系に別々のクロックを搭載しています。44.1/88.2/176.4kと48/96/192kの2系統のマスタークロックを切り替えて安定したシステムクロックを供給出来る、らしいですがよくよく考えると48k系はあまり音源ソースが無いんですよね・・・2相クロックを搭載することでお互いに干渉し合わないか不安の残る部分ではあります。
・オーディオラインの最適化
ヘッドホン出力のLCフィルタに大型コイル、フィルムコンデンサを採用。デジタルアンプにとって最終段のLCフィルタは音質の命とも言えるので、ここはZX1との音質改善に大きく期待出来そうです。
WM-portなどの仕様は特に変わりなし。互換性の低いUSB-AUDIOもZX1と変わりません。
ラインアウトなども全く同じです。相変わらずラインアウトの音量は低いです。
ヘッドホン出力も駆動力自体はZX1と同じです。大型ヘッドホンを駆動するにはパワー不足が否めません。
ソフトウェア
ここもZX1との比較がメインです。
OSはAndroid 4.2になりました。ZX1にあった余計なアプリはかなり減りました。
またシステム領域が2GBになりました。これでアップデートの際に容量不足はまず起こらないでしょう。
W.ミュージックアプリ自体はZX1とあまり変わっていません。
ソフトウェアで最も大きな違いはBluetoothのコーデック追加です。
LDACというソニー独自のハイレゾ対応コーデックが使えます。
LDACについては主観ですがMDR-1ABTで聞いたところ「apt-xと同じかちょっといいくらい」のイメージを受けました。
というのもLDAC対応でハイレゾを聞き分けられるほどのヘッドホンレシーバがまだ無いため、なんとも評価しがたいのが現状です。 (MDR-1ABTは残念ながらそこまでハイクオリティなヘッドホンでは無いので…)
音質など
今現在、ZX1持っている人が店頭でZX2を視聴してもほとんどの人が違いが分からないと思います。
事実、自分も最初はそうでした。倍近いコスト掛けて何も変わってないじゃない、と。
実際に購入してじっくりと聞き込むと、良くも悪くもその違いが分かってきました。
まずZX1の音質の特徴である「全体的にハキハキしていてとてもクリア」という印象からはガラっと変わりました。ZX2は「全体的に大人しくなり自然な柔らかい感じ」に聞こえます。
特に中音域の表現がとてもいいです。ボーカルの艶やかさが控えめだったZX1に比べZX2はとても艶めかしく濃密です。欠点だった低音も深さ、沈み込みといった「重み」が出ています。
音場の広がりは決して広大ではないのですが、豊かで繊細で聞きやすい印象です。
(これは使うイヤホン/ヘッドホンで大分変わりそうですが)
ZX1で気になっていた部分がしっかりと改善されています。
総じてすごく上品で安定した聞きやすい音というイメージを受けました。
デジタルアンプでこの音質は素晴らしいと思いました。さすがはSonyです。
反面、ZX1にあった「明るさ」と「ハキハキ」というキャラクターが薄れてしまい、何を聞いても上品に再生してしまう一面があります。結果的に歪みの多い音など迫力に欠ける印象はあります。
ZX2の音は「デジタルアンプの完成された音」でヘッドホンアンプなどを繋いでも改善どころか改悪になる場合もあります。ZX1は「不満の残る音」だったので、外部DACやヘッドホンアンプを繋ぐメリットがありましたがZX2はそれ単体で十分過ぎるほどの完成された音が楽しめます。
(逆の意味でZX2は外部アンプを繋いで音質改善図る楽しみがあまり無い、とも言えますが)
また一つ大事な点ですが、ZX1もZX2もデジタルアンプ(S-Master)という仕組み上、ヘッドホンアンプ出力部のLCフィルタの定数を接続するイヤホンのインピーダンスに合わせないと設計者の意図した音にはなりません。ZX2は16Ω(らしい・・・?)ので繋ぐイヤホンもそれくらいであればベストでしょう。
Sonyのイヤホンは32Ωが多い(XBA-Z5やXBA-A3など)ので、その辺りでいい感じに聞こえる様にチューニングされているのではないかと思います。
(本レビューはK3003(8Ω)で聞いているので他のイヤホンだと変わって聞こえるかもしれません)
良くも悪くもイヤホンによって鳴り方が変わることが特徴です。
気になる点
ZX1から様々な改善を見込んだZX2ですが・・・気になる点は多くあります。
1.お値段
いやもう高すぎでしょう。ZX1の時にコスト度外視で・・・とか言ってましたがあれはなんだったんでしょうね。
ハードウェアの所でもありましたが電気部品に専用設計品があり、機構部品はほぼ全て専用設計です。
ZX1の欠点をなんとか改善したい、という意気込みはよく分かるのですがもう少し汎用部品でコストダウンできなかったんでしょうか。逆に言えば専用設計品をこれだけつぎ込んでこの値段は凄いとも言えます。
2.OSとソフトウェア
Androidを搭載しているのはいいとしても、本来の目的と異なるものが多すぎます。
本機はDAPであり音楽を聴くことが目的です。メールや地図などあっても使いませんし、そもそも通信手段がWifiしかありません。本機を持つ人ならそういった情報端末はまず間違いなく持っていると思われますので、スマートフォン的な使い方はまずしないでしょう。動画再生なんかも個人的には不要です。
余計なアプリケーションのせいでバッテリーを消費し、結果大容量バッテリーを積んで重くなるでは本末転倒です。
幸いにも使わないアプリケーションは凍結出来るようになっているので、ユーザに一任されているという事でしょうか。だったら逆に最初からは何も入れずシンプルな状態をリファレンスにしてほしかったと思います。
もっとも、そんな事よりスマホとかからリモートコントロール出来る機能とか付けて欲しいです。重いからいちいち出してくるのが面倒なのですよ。(こういう意見ないんだろうか?)
3.残留ノイズ
個人的にココが最も許せない部分です。
音質の部分で書くべきだったのかもしれませんが、無音時のホワイトノイズ(サーっというノイズ)がわずかながら聞こえます。ZX1よりは減りましたがZX2でも残っています。
高感度のイヤホンじゃないと聞こえませんが、一度聞こえるとすごく気になります。シーンとした静寂の中で鳴るピアノのような空気感が大事な部分でノイズが聞こえてしまうためイメージ台無しです。これ本当に10万超えるプレイヤなのか?と疑ってしまいます。
ちなみにライン出力でもこのノイズは聞こえます。なので完全に対策するにはZX1と同じく外付けのUSB-DAC(PHA-3など)を繋ぐしかありません。ただそれをやるとZX2の作り込まれた(?)アナログ部分を使わなくなるので、ZX2の価値が無くなってしまう気がしますが。
4. 起動時の盛大なノイズ
省電力化のためスリープ時にはアンプの電源をカットするようです。
これ自体は何も問題ありませんが、問題は起動時の挙動です。
電源オン時、もしくはスリープからの再生開始時に「サー」っというノイズが5秒程度かなり大きな音で鳴ります。(最初に大きなサー音がでて段々小さくなる)
おそらくアンプに使っている電気二重層コンデンサへのチャージ時間だと思いますが、これなんとか対策出来なかったんでしょうか。
「初回の一度だけならいいじゃない」という意見もあるかと思いますが、実際使うとすごく鬱陶しいです。
ディスプレイ消えてる状態で再生停止すると、即スリープになるため次の再生時に起動ノイズが出ます。
つまり曲を一時停止して再生するだけでもこのノイズに悩まされるのです。
ディスプレイが点灯した状態での一時停止ならノイズは出ませんが、曲の再生停止にいちいちディスプレイ点灯させてタッチパネル操作なんかせず側面のキー操作で行うのが普通だと思います。でもそういう操作をすると上記の通りノイズに悩まされる。
正直こんな不都合付けてまで電気二重層コンデンサを積まなきゃいけなかったの?と思います。
当然ながらZX1にはこんな不具合(これ不具合レベルでしょう?)はありません。
注意書きはありますがそういうもんじゃないでしょう。Sonyの製品と思えません。
またこの起動ノイズが5秒で収まっても、前述の残留ノイズのサー音が残り続けるので聴いてる印象としてはずっとノイズが鳴り続けてるような錯覚を受けます。最低のクソ仕様です。
5.4極ジャック?
ZX2はイヤホン端子に3極ではなく4極ジャックを搭載しています。
本機種を調べている人は何処かで見かけたと思います。「GND分離」と。
ZX2の出力はアンバランス出力でバランス出力ではありません。アンバランスでもL/Rの回路を分離しGND結合点を理想ポイントで繋ぐことでL/Rセパレーションを改善することが出来ます。
これを一般に(一般なのかな?)GNDセパレーション設計とかGND分離設計とか言いますが、ZX2に関してはこの様な設計にはなっていません。(Sonyも一切そんな事言ってない)
基板の分解写真を見れば分かりますが(インプレスの記事「7つのOS-CONを搭載」の写真参照)L-GNDとR-GNDは同じベタGNDパターンに繋がっておりL/Rセパレーションに特化したパターン分離も特に配慮されていません。
よくZX2のGND分離配線で、プラグ先端から L+,R+,L-,R- という記事を見かけます。内部配線上はそうなっていますがGNDは直結合なので4極化する意味はありません。
ただプラグとジャックの相性のようなもので根元のスリーブ(信号で言えばR-)の接触が良くない事があるようです。その際4極化して疑似バランスっぽく聞くと右の音が不安定になり全体的にステレオ感がおかしくなる事があるようです。(耳のいい人は酔ってくるくらい気持ち悪いとか。わたしはそこまで感じませんでしたが)
トークショーで明かされていますが、元々は4極にしてリモコン対応にする予定だったそうです。そもそもこの考えがおかしい(イヤホン付属してない時点で汎用設計にすべき)と思いますが、こんな事するくらいならZX1と同じ3極ジャックでよかったんじゃないの?と思います。リモコンとかデジタルノイズ混入の元です。
総評
ZX1から着実に「音」を改善してきました。同時に高級感を高めてプレミア感も上がっています。
反面、人によっては大きな欠点とも取れる部分を持ち合わせています。
また大型化による重量アップはポータブル機としてはマイナス要素です。
ZX1から買い替えを検討する人も多いと思いますが、個人的な印象ではZX1の方が出来がいいです。
じゃZX2って何がいいの?というと・・・
音、は良いです。これは間違いなく。でも個人の好みのレベル。
バッテリーの持ちは凄くいいです。他社のDAPの倍以上あるでしょう。
ぐらいかなと。気になる点を寛容できるのであれば良い機種と言えます。
個人的に期待してガッカリだったのは4極ジャックの仕様です。
冷静になれば基板写真見るだけで気がついたのですが、いろいろなサイトやメディアの「噂話」に乗せられた部分があり手持ちのイヤホンを片っ端から3.5mm4極バランス改造した後に気がついて熱が冷めました。
(4極化したイヤホンで聴いても、ぶっちゃけ音は「よくなった気がする」程度で違いは明確には分かりませんでした。たぶん改造した、っていう実績からくる思い込みでしょうね)
不確かな情報に振り回された自分が悪いのですが、やはり自分の耳でちゃんといいと判断しないと駄目ですね。
そんな感じでZX2はハイエンドとしてはあまり良い印象を持てませんでした。
お勧めできるか?と言われると正直お勧めは出来ません。
Sony製品は好きだし方向性も好みなので、次機種ではもっといい方向に頑張って欲しいと思います。
記事執筆中(2015/9)の時点でWalkmanの中で最高級機種に相当します。
NW-ZX2 スペック
OS:Android 4.2
CPU:Ti OMAP4 Dual-Core 1GHz
RAM:2GB
ストレージ:128GB(SDカードで拡張可:128GBまでは確認済み)
電池容量:1860mAh
外形寸法:64.7×130.4×16.2mm(最薄部:14.0mm)
重量:235g
操作:4.0型タッチパネル+側面ハードキー(六個)
再生動作時間:60時間
DAC:アンプと一体型のS-Master HX
ヘッドホン出力:シングルエンド, 15mW+15mW(16Ω)
ライン出力:あり(Dockコネクタ)
デジタル出力: USB-AUDIO接続(Dockコネクタ)
Bluetooth:Ver3.0 A2DP(SBC,LDAC)/AVRCP/OPP/HID/SPP
再生フォーマット:DSD,mp3,wma,ATRAC,wav,AAC,FLAC,Apple lossless,aiff
(サンプリング周波数:192k/24bitまで対応。DSDはPCM変換再生)
エフェクタ:イコライザ5バンド、 DSEE HX
ルックス
重みのあるアルミ削り出し筐体は黒く統一されシンプルな美しさがあります。
ZX1のスッキリとしたイメージはなくどっしりとした高級機の貫禄があります。
背面はラバー仕上げで滑りにくくなっており、ZX1からの段差も健在です。
ヘッドホンジャックの巨大な真鍮パーツはZX1より更に大きくなりました。
筐体分厚くなったのに真鍮パーツも大きくなったので出っ張りも健在です(笑)
これそんなに大きくして意味あるんでしょうか・・・?
サイドの操作ボタンは大型化されて押しやすくなった反面、もの凄く「ダサく」なりました。
特に音量の+と-の文字サイズはあり得ないです。なんでこんなに大きいんでしょうね。
デザイン的には全体的にずんぐりむっくりしています。
ZX1を所有していたのでどうしても比べてしまいますが、ZX1のシャープな格好良さはありません。
側面のラウンドデザインは筐体を妙に大きく見せてしまう上に高級感が削がれます。
表面がさらさらしているため滑りやすく「重いのに持ちにくい」という、あまり良くない感触です。
仕上げや個々のパーツはよく吟味されていて高級感はありますが、個人的にはデザインは正直好みではありませんでした。
同時期に発売されたPHA-3も似たようなデザインなので共通のデザイナーかと思いますがSonyらしいデザインではない様に思います。
ハードウェア
ZX1からスペックは大きく変わっていません。
CPUは同じです。RAMは2GBに増えました。
ストレージは128GBのままで、SDカードが使えるようになった事が大きな改善点です。
あと本体スピーカが無くなりました。(いいのやら、よくないのやら・・・)
ZX1の欠点だったバッテリー容量はほぼ2倍になり動作時間はかなり延びました。
主たるS-MasterはZX1から変わっていませんが、細かい部分でかなり改良が加わっています。
・シャーシをアルミと金メッキ銅板のハイブリッド構造に変更
GND/アースの強化でしょうか。安定した低音が見込めそうです。
・新開発のバッテリーパック搭載
ZX2専用にバッテリーパックを専用開発しています(異様なコストはこういうとこに出てるんじゃ…)
低抵抗化(ZX1の半分の19mΩ)、大容量化(1860mAh)とありますが、専用設計までして拘る部分だったんでしょうか?電源は大事ですが電池の内部抵抗の影響は微々たる物で少し疑問です。
・電源に電気二重層コンデンサを追加
S-MasterはD級アンプなので低周波駆動に瞬間的な電流を要求します。
補助的な電力備蓄でしょう。本当は大容量の電解コンデンサを積みたかったんだと思いますが・・・
電気二重層コンデンサは内部抵抗が高いため充電が遅く、電源インピーダンスも高いのでオーディオにはあまり使われません。音にどう影響あるのか楽しみです。
・プリント基板に厚膜銅箔プリント基板を採用
これも主にGNDの強化がメインでしょう。ZX2は徹底して安定性を重視した設計の様に思います。
GND面積も2倍だそうです。
・ヘッドホン出力ジャックを4極化
これは後ほど・・・通常の3極から4極になっています。
このため見た目はZX1ではスリーブ(ジャックの根元部分)まで金メッキ部品があったのがZX2では根元はプラスチックのままになっています。
・2系統のクロックを搭載
44.1k系と48k系に別々のクロックを搭載しています。44.1/88.2/176.4kと48/96/192kの2系統のマスタークロックを切り替えて安定したシステムクロックを供給出来る、らしいですがよくよく考えると48k系はあまり音源ソースが無いんですよね・・・2相クロックを搭載することでお互いに干渉し合わないか不安の残る部分ではあります。
・オーディオラインの最適化
ヘッドホン出力のLCフィルタに大型コイル、フィルムコンデンサを採用。デジタルアンプにとって最終段のLCフィルタは音質の命とも言えるので、ここはZX1との音質改善に大きく期待出来そうです。
WM-portなどの仕様は特に変わりなし。互換性の低いUSB-AUDIOもZX1と変わりません。
ラインアウトなども全く同じです。相変わらずラインアウトの音量は低いです。
ヘッドホン出力も駆動力自体はZX1と同じです。大型ヘッドホンを駆動するにはパワー不足が否めません。
ソフトウェア
ここもZX1との比較がメインです。
OSはAndroid 4.2になりました。ZX1にあった余計なアプリはかなり減りました。
またシステム領域が2GBになりました。これでアップデートの際に容量不足はまず起こらないでしょう。
W.ミュージックアプリ自体はZX1とあまり変わっていません。
ソフトウェアで最も大きな違いはBluetoothのコーデック追加です。
LDACというソニー独自のハイレゾ対応コーデックが使えます。
LDACについては主観ですがMDR-1ABTで聞いたところ「apt-xと同じかちょっといいくらい」のイメージを受けました。
というのもLDAC対応でハイレゾを聞き分けられるほどのヘッドホンレシーバがまだ無いため、なんとも評価しがたいのが現状です。 (MDR-1ABTは残念ながらそこまでハイクオリティなヘッドホンでは無いので…)
音質など
今現在、ZX1持っている人が店頭でZX2を視聴してもほとんどの人が違いが分からないと思います。
事実、自分も最初はそうでした。倍近いコスト掛けて何も変わってないじゃない、と。
実際に購入してじっくりと聞き込むと、良くも悪くもその違いが分かってきました。
まずZX1の音質の特徴である「全体的にハキハキしていてとてもクリア」という印象からはガラっと変わりました。ZX2は「全体的に大人しくなり自然な柔らかい感じ」に聞こえます。
特に中音域の表現がとてもいいです。ボーカルの艶やかさが控えめだったZX1に比べZX2はとても艶めかしく濃密です。欠点だった低音も深さ、沈み込みといった「重み」が出ています。
音場の広がりは決して広大ではないのですが、豊かで繊細で聞きやすい印象です。
(これは使うイヤホン/ヘッドホンで大分変わりそうですが)
ZX1で気になっていた部分がしっかりと改善されています。
総じてすごく上品で安定した聞きやすい音というイメージを受けました。
デジタルアンプでこの音質は素晴らしいと思いました。さすがはSonyです。
反面、ZX1にあった「明るさ」と「ハキハキ」というキャラクターが薄れてしまい、何を聞いても上品に再生してしまう一面があります。結果的に歪みの多い音など迫力に欠ける印象はあります。
ZX2の音は「デジタルアンプの完成された音」でヘッドホンアンプなどを繋いでも改善どころか改悪になる場合もあります。ZX1は「不満の残る音」だったので、外部DACやヘッドホンアンプを繋ぐメリットがありましたがZX2はそれ単体で十分過ぎるほどの完成された音が楽しめます。
(逆の意味でZX2は外部アンプを繋いで音質改善図る楽しみがあまり無い、とも言えますが)
また一つ大事な点ですが、ZX1もZX2もデジタルアンプ(S-Master)という仕組み上、ヘッドホンアンプ出力部のLCフィルタの定数を接続するイヤホンのインピーダンスに合わせないと設計者の意図した音にはなりません。ZX2は16Ω(らしい・・・?)ので繋ぐイヤホンもそれくらいであればベストでしょう。
Sonyのイヤホンは32Ωが多い(XBA-Z5やXBA-A3など)ので、その辺りでいい感じに聞こえる様にチューニングされているのではないかと思います。
(本レビューはK3003(8Ω)で聞いているので他のイヤホンだと変わって聞こえるかもしれません)
良くも悪くもイヤホンによって鳴り方が変わることが特徴です。
気になる点
ZX1から様々な改善を見込んだZX2ですが・・・気になる点は多くあります。
1.お値段
いやもう高すぎでしょう。ZX1の時にコスト度外視で・・・とか言ってましたがあれはなんだったんでしょうね。
ハードウェアの所でもありましたが電気部品に専用設計品があり、機構部品はほぼ全て専用設計です。
ZX1の欠点をなんとか改善したい、という意気込みはよく分かるのですがもう少し汎用部品でコストダウンできなかったんでしょうか。逆に言えば専用設計品をこれだけつぎ込んでこの値段は凄いとも言えます。
2.OSとソフトウェア
Androidを搭載しているのはいいとしても、本来の目的と異なるものが多すぎます。
本機はDAPであり音楽を聴くことが目的です。メールや地図などあっても使いませんし、そもそも通信手段がWifiしかありません。本機を持つ人ならそういった情報端末はまず間違いなく持っていると思われますので、スマートフォン的な使い方はまずしないでしょう。動画再生なんかも個人的には不要です。
余計なアプリケーションのせいでバッテリーを消費し、結果大容量バッテリーを積んで重くなるでは本末転倒です。
幸いにも使わないアプリケーションは凍結出来るようになっているので、ユーザに一任されているという事でしょうか。だったら逆に最初からは何も入れずシンプルな状態をリファレンスにしてほしかったと思います。
もっとも、そんな事よりスマホとかからリモートコントロール出来る機能とか付けて欲しいです。重いからいちいち出してくるのが面倒なのですよ。(こういう意見ないんだろうか?)
3.残留ノイズ
個人的にココが最も許せない部分です。
音質の部分で書くべきだったのかもしれませんが、無音時のホワイトノイズ(サーっというノイズ)がわずかながら聞こえます。ZX1よりは減りましたがZX2でも残っています。
高感度のイヤホンじゃないと聞こえませんが、一度聞こえるとすごく気になります。シーンとした静寂の中で鳴るピアノのような空気感が大事な部分でノイズが聞こえてしまうためイメージ台無しです。これ本当に10万超えるプレイヤなのか?と疑ってしまいます。
ちなみにライン出力でもこのノイズは聞こえます。なので完全に対策するにはZX1と同じく外付けのUSB-DAC(PHA-3など)を繋ぐしかありません。ただそれをやるとZX2の作り込まれた(?)アナログ部分を使わなくなるので、ZX2の価値が無くなってしまう気がしますが。
4. 起動時の盛大なノイズ
省電力化のためスリープ時にはアンプの電源をカットするようです。
これ自体は何も問題ありませんが、問題は起動時の挙動です。
電源オン時、もしくはスリープからの再生開始時に「サー」っというノイズが5秒程度かなり大きな音で鳴ります。(最初に大きなサー音がでて段々小さくなる)
おそらくアンプに使っている電気二重層コンデンサへのチャージ時間だと思いますが、これなんとか対策出来なかったんでしょうか。
「初回の一度だけならいいじゃない」という意見もあるかと思いますが、実際使うとすごく鬱陶しいです。
ディスプレイ消えてる状態で再生停止すると、即スリープになるため次の再生時に起動ノイズが出ます。
つまり曲を一時停止して再生するだけでもこのノイズに悩まされるのです。
ディスプレイが点灯した状態での一時停止ならノイズは出ませんが、曲の再生停止にいちいちディスプレイ点灯させてタッチパネル操作なんかせず側面のキー操作で行うのが普通だと思います。でもそういう操作をすると上記の通りノイズに悩まされる。
正直こんな不都合付けてまで電気二重層コンデンサを積まなきゃいけなかったの?と思います。
当然ながらZX1にはこんな不具合(これ不具合レベルでしょう?)はありません。
注意書きはありますがそういうもんじゃないでしょう。Sonyの製品と思えません。
またこの起動ノイズが5秒で収まっても、前述の残留ノイズのサー音が残り続けるので聴いてる印象としてはずっとノイズが鳴り続けてるような錯覚を受けます。最低の
5.4極ジャック?
ZX2はイヤホン端子に3極ではなく4極ジャックを搭載しています。
本機種を調べている人は何処かで見かけたと思います。「GND分離」と。
ZX2の出力はアンバランス出力でバランス出力ではありません。アンバランスでもL/Rの回路を分離しGND結合点を理想ポイントで繋ぐことでL/Rセパレーションを改善することが出来ます。
これを一般に(一般なのかな?)GNDセパレーション設計とかGND分離設計とか言いますが、ZX2に関してはこの様な設計にはなっていません。(Sonyも一切そんな事言ってない)
基板の分解写真を見れば分かりますが(インプレスの記事「7つのOS-CONを搭載」の写真参照)L-GNDとR-GNDは同じベタGNDパターンに繋がっておりL/Rセパレーションに特化したパターン分離も特に配慮されていません。
よくZX2のGND分離配線で、プラグ先端から L+,R+,L-,R- という記事を見かけます。内部配線上はそうなっていますがGNDは直結合なので4極化する意味はありません。
ただプラグとジャックの相性のようなもので根元のスリーブ(信号で言えばR-)の接触が良くない事があるようです。その際4極化して疑似バランスっぽく聞くと右の音が不安定になり全体的にステレオ感がおかしくなる事があるようです。(耳のいい人は酔ってくるくらい気持ち悪いとか。わたしはそこまで感じませんでしたが)
トークショーで明かされていますが、元々は4極にしてリモコン対応にする予定だったそうです。そもそもこの考えがおかしい(イヤホン付属してない時点で汎用設計にすべき)と思いますが、こんな事するくらいならZX1と同じ3極ジャックでよかったんじゃないの?と思います。リモコンとかデジタルノイズ混入の元です。
総評
ZX1から着実に「音」を改善してきました。同時に高級感を高めてプレミア感も上がっています。
反面、人によっては大きな欠点とも取れる部分を持ち合わせています。
また大型化による重量アップはポータブル機としてはマイナス要素です。
ZX1から買い替えを検討する人も多いと思いますが、個人的な印象ではZX1の方が出来がいいです。
じゃZX2って何がいいの?というと・・・
音、は良いです。これは間違いなく。でも個人の好みのレベル。
バッテリーの持ちは凄くいいです。他社のDAPの倍以上あるでしょう。
ぐらいかなと。気になる点を寛容できるのであれば良い機種と言えます。
個人的に期待してガッカリだったのは4極ジャックの仕様です。
冷静になれば基板写真見るだけで気がついたのですが、いろいろなサイトやメディアの「噂話」に乗せられた部分があり手持ちのイヤホンを片っ端から3.5mm4極バランス改造した後に気がついて熱が冷めました。
(4極化したイヤホンで聴いても、ぶっちゃけ音は「よくなった気がする」程度で違いは明確には分かりませんでした。たぶん改造した、っていう実績からくる思い込みでしょうね)
不確かな情報に振り回された自分が悪いのですが、やはり自分の耳でちゃんといいと判断しないと駄目ですね。
そんな感じでZX2はハイエンドとしてはあまり良い印象を持てませんでした。
お勧めできるか?と言われると正直お勧めは出来ません。
Sony製品は好きだし方向性も好みなので、次機種ではもっといい方向に頑張って欲しいと思います。
2015年9月11日金曜日
DAP紹介(1) NW-ZX1
DAP(Digital Audio Player)の紹介です。
イヤホンと同じくピンキリですが主にハイエンドと呼ばれる物を紹介していきたいと思います。
まずトップバッターはSonyのNW-ZX1。
NW-ZX1 スペック
OS:Android 4.1
CPU:Ti OMAP4 Dual-Core 1GHz
RAM:1GB
ストレージ:128GB(SDなどで拡張不可)
電池容量:非公開(おそらく1000mAh前後)
外形寸法:59.7×122.3×13.5mm(最薄部:9.8mm)
重量:139g
操作:4.0型タッチパネル+側面ハードキー(六個)
再生動作時間:32時間(ほんまかいな)
DAC:アンプと一体型のS-Master HX
ヘッドホン出力:シングルエンド, 15mW+15mW
ライン出力:あり(Dockコネクタ)
デジタル出力: USB-AUDIO接続(Dockコネクタ) ※難あり
Bluetooth:あり(A2DP)
再生フォーマット:DSD,mp3,wma,ATRAC,wav,AAC,FLAC,Apple lossless,aiff
(サンプリング周波数:192k/24bitまで対応。DSDはPCM変換再生)
エフェクタ:イコライザ5バンド、 DSEE HX
ルックス
いわゆるハイレゾウォークマンです。
非常にコンパクトで持ちやすく、ハイレゾ再生機としてはかなり小型だと思います。
背面の膨らんでいる部分は電源にOS-CONを使っているためです。この膨らみがちょうど指を掛けやすくデザインにも使い勝手にも貢献しています。机上に置くと少し斜めになっちゃうのが欠点ですがw
筐体はアルミ製で余計な装飾がなくスッキリしています。
ヘッドホンジャックに大きな真鍮部品が付いていますがデザイン?音的に有利には見えません。
ハードウェア
スペックはAndroidスマートフォンとほぼ同じ。スペック的には少し前のスマートフォンと同等です。
再生プレイヤーとして考えれば十分でしょう。ハイスペックなCPUは動作クロックも高く消費電力も高いため、ノイズ源になりやすいのでこの選択は悪くないと思います。
Sonyは電源を重視しているらしく、バッテリーの配線径とかOS-CONの採用で通常のウォークマンモデルに比べ豪華なハードウェアを備えています。オーディオ回路の基本は電源にあり、です。
ハイエンドプレイヤーで音質の指標にされるD/Aコンバータ(DAC)ですが、ZX1はSonyお得意のS-Masterを搭載しています。S-Masterの詳細は省きますが、ここが他社にはマネできない大きなポイントでしょう。
S-Master=デジタルアンプでハイエンド機でデジタルアンプ積んでいるDAPは今のところWalkmanだけです。
このお陰で高音質+長時間電池駆動が実現出来ています。
実際連続再生時間は他社に比べWalkmanはダントツに長いです。
WM-port経由でUSB-AUDIOが使えますが専用のケーブル(WMC-NWH10)が必要です。これが結構大きくて邪魔な上に使えるUSB-AUDIO(USB-DAC)はかなり限定されています(むしろ動くDACの方が少ない)
バスパワーで動くものはだめでusb audio class-2の物もあまり認識してくれません。この部分だけはイマイチです。もう少し互換性を考慮してほしかった所です。
ソフトウェア
ハイエンドプレイヤーですが、Android自体はあまりがっつりカスタマイズされていません。
されてないどころか、xperiaと同じ様なソフトウェアまでプリインストールされていてちょっと困惑します(これでReader使う人いるの・・・?)
また内部パーティションの構成が悪くシステム領域が1GBしか割り当ててないせいで、標準アプリのまま使用していてもストアからアップデートし続けるとシステム領域が不足してアップデート出来なくなります。このため不要アプリを使わない設定にする必要があります(幸い機能の無効化はroot化しなくても出来ます)
また標準構成のまま使うと妙に電池消費が多く、再生してない時でも電池が減りまくります。いろんなアプリが通信しようとしてスリープ阻害するのが原因のため、不要な機能の無効化が必須になります。
肝心のプレイヤーソフトウェアはウォークマンアプリ。xperiaにインストールされているものとほぼ同じですが、ハイレゾ再生が出来るなど多少違いがあります。
Androidでストアも使えるので別のプレイヤーも使えます。Powerampなど。
音質など
音は普及型のAシリーズやFシリーズに比べて格段に違います。音の広がり、高音の伸び、低音の安定感などお店の店頭で聞いても分かるレベルで違いを感じられます。(この値段で同じだったら詐欺ですがw)他のwalkmanとの違いはあまり意味がないので、他社のDAPと比べてどうか?というと一長一短です。
良くも悪くもS-Masterで”デジタルアンプ”の音になってしまうので好き嫌いが分かれます。一般にデジタルアンプの傾向は
・高音の伸びが良い
・音の立ち上がりがいいのでクリアに聞こえる
傾向にあります。またデジタルアンプという仕組み上、スイッチングノイズのせいで測定上の歪み率はかなり悪くでますが聴感上の音には大きく影響しません。(測定情報だけで音質決めつけちゃイケナイ)
ZX1も同じ様な傾向です。アナログアンプ特有のクロスオーバー歪みがないので全体的にハキハキしていてとてもクリア。よく使われるPCM1794あたりのDACの音に比べると明るく元気に聞こえます。
反面、音の深味というか沈み込みについてはあまり得意ではないように感じます。低音は張りがあるのですが重くない、といった感じです。音全体はバランスよく纏まっていて聞きやすいですが、この傾向のせいか迫力に若干欠ける気がします。
またZX1は少しボーカルの艶というか響き?が控えめに感じます。これがSonyのチューニングなんでしょうか?
総じて音質的には「明るく元気な高音と張りのあるダイナミックな低音、でもヘビーじゃない」のイメージを受けました。ピアノとかすごく良く響くので聞くと楽しくなりますw
気になる点
いいものはどうしても欠点が気になります。
ZX1で気になるのがバッテリーの問題です。
前述したとおり、内蔵ソフトの機能を停止しないと電池消費が激しく待機状態で下手すると1日持たない場合があります。 またDSEE使うと電池消費が通常の倍くらいになるため余計に気を使います。
USB-DAC繋いだ場合は更に電池消費が激しくなります。USB-DAC繋いだ状態だと5時間持たない気がします・・・せっかくS-Masterで省電力なのに他で電力使って電池無くなっては勿体ないです。
あと無音時の「ノイズ」が大変気になります。
感度のいいイヤホンじゃないと聞こえませんが、聞こえてしまうと非常に気になります。
ずっと「サー」というノイズが気になります。このせいで”静寂に包まれた中の繊細な音”が表現できません(言い切ります!)
これ昔からS-Master積んでる機種は残ってるんですよね。Sony曰く「デジタルアンプなのでこれが限界」らしいのですが・・・
あとライン出力のレベルが非常に低いのも気になる点です。一般的なライン出力の半分くらいしか無いんじゃないですかね。またこのライン出力にもノイズが残っているので、ノイズが気になる場合はUSB-DACを繋ぐしかありません(PHA-3みたいな)
総評
デザイン含めた全体的なまとまりや、使い勝手はとてもいいと思います。
反面、バッテリーとソフトウェアの組み込みに関してはもう少し考えて欲しかったところです。
音は好みもあるので善し悪しは主観によりますが、ハイエンドとしては上々でしょう。
大きさと重さという点では持ち運びしやすく、中古市場でも潤沢に出回ってるので比較的値段も下がってきていますのでハイレゾ再生機としてはオススメしやすい機種です。
まぁ欠点が見えてくるとガマン出来なくなっちゃうのがオーディオの困ったところですが・・・(;´Д`)
なので手元にはZX1もうありませんw
次回に続く?
イヤホンと同じくピンキリですが主にハイエンドと呼ばれる物を紹介していきたいと思います。
まずトップバッターはSonyのNW-ZX1。
NW-ZX1 スペック
OS:Android 4.1
CPU:Ti OMAP4 Dual-Core 1GHz
RAM:1GB
ストレージ:128GB(SDなどで拡張不可)
電池容量:非公開(おそらく1000mAh前後)
外形寸法:59.7×122.3×13.5mm(最薄部:9.8mm)
重量:139g
操作:4.0型タッチパネル+側面ハードキー(六個)
再生動作時間:32時間(ほんまかいな)
DAC:アンプと一体型のS-Master HX
ヘッドホン出力:シングルエンド, 15mW+15mW
ライン出力:あり(Dockコネクタ)
デジタル出力: USB-AUDIO接続(Dockコネクタ) ※難あり
Bluetooth:あり(A2DP)
再生フォーマット:DSD,mp3,wma,ATRAC,wav,AAC,FLAC,Apple lossless,aiff
(サンプリング周波数:192k/24bitまで対応。DSDはPCM変換再生)
エフェクタ:イコライザ5バンド、 DSEE HX
ルックス
いわゆるハイレゾウォークマンです。
非常にコンパクトで持ちやすく、ハイレゾ再生機としてはかなり小型だと思います。
背面の膨らんでいる部分は電源にOS-CONを使っているためです。この膨らみがちょうど指を掛けやすくデザインにも使い勝手にも貢献しています。机上に置くと少し斜めになっちゃうのが欠点ですがw
筐体はアルミ製で余計な装飾がなくスッキリしています。
ヘッドホンジャックに大きな真鍮部品が付いていますがデザイン?音的に有利には見えません。
ハードウェア
スペックはAndroidスマートフォンとほぼ同じ。スペック的には少し前のスマートフォンと同等です。
再生プレイヤーとして考えれば十分でしょう。ハイスペックなCPUは動作クロックも高く消費電力も高いため、ノイズ源になりやすいのでこの選択は悪くないと思います。
Sonyは電源を重視しているらしく、バッテリーの配線径とかOS-CONの採用で通常のウォークマンモデルに比べ豪華なハードウェアを備えています。オーディオ回路の基本は電源にあり、です。
ハイエンドプレイヤーで音質の指標にされるD/Aコンバータ(DAC)ですが、ZX1はSonyお得意のS-Masterを搭載しています。S-Masterの詳細は省きますが、ここが他社にはマネできない大きなポイントでしょう。
S-Master=デジタルアンプでハイエンド機でデジタルアンプ積んでいるDAPは今のところWalkmanだけです。
このお陰で高音質+長時間電池駆動が実現出来ています。
実際連続再生時間は他社に比べWalkmanはダントツに長いです。
WM-port経由でUSB-AUDIOが使えますが専用のケーブル(WMC-NWH10)が必要です。これが結構大きくて邪魔な上に使えるUSB-AUDIO(USB-DAC)はかなり限定されています(むしろ動くDACの方が少ない)
バスパワーで動くものはだめでusb audio class-2の物もあまり認識してくれません。この部分だけはイマイチです。もう少し互換性を考慮してほしかった所です。
ソフトウェア
ハイエンドプレイヤーですが、Android自体はあまりがっつりカスタマイズされていません。
されてないどころか、xperiaと同じ様なソフトウェアまでプリインストールされていてちょっと困惑します(これでReader使う人いるの・・・?)
また内部パーティションの構成が悪くシステム領域が1GBしか割り当ててないせいで、標準アプリのまま使用していてもストアからアップデートし続けるとシステム領域が不足してアップデート出来なくなります。このため不要アプリを使わない設定にする必要があります(幸い機能の無効化はroot化しなくても出来ます)
また標準構成のまま使うと妙に電池消費が多く、再生してない時でも電池が減りまくります。いろんなアプリが通信しようとしてスリープ阻害するのが原因のため、不要な機能の無効化が必須になります。
肝心のプレイヤーソフトウェアはウォークマンアプリ。xperiaにインストールされているものとほぼ同じですが、ハイレゾ再生が出来るなど多少違いがあります。
Androidでストアも使えるので別のプレイヤーも使えます。Powerampなど。
音質など
音は普及型のAシリーズやFシリーズに比べて格段に違います。音の広がり、高音の伸び、低音の安定感などお店の店頭で聞いても分かるレベルで違いを感じられます。(この値段で同じだったら詐欺ですがw)他のwalkmanとの違いはあまり意味がないので、他社のDAPと比べてどうか?というと一長一短です。
良くも悪くもS-Masterで”デジタルアンプ”の音になってしまうので好き嫌いが分かれます。一般にデジタルアンプの傾向は
・高音の伸びが良い
・音の立ち上がりがいいのでクリアに聞こえる
傾向にあります。またデジタルアンプという仕組み上、スイッチングノイズのせいで測定上の歪み率はかなり悪くでますが聴感上の音には大きく影響しません。(測定情報だけで音質決めつけちゃイケナイ)
ZX1も同じ様な傾向です。アナログアンプ特有のクロスオーバー歪みがないので全体的にハキハキしていてとてもクリア。よく使われるPCM1794あたりのDACの音に比べると明るく元気に聞こえます。
反面、音の深味というか沈み込みについてはあまり得意ではないように感じます。低音は張りがあるのですが重くない、といった感じです。音全体はバランスよく纏まっていて聞きやすいですが、この傾向のせいか迫力に若干欠ける気がします。
またZX1は少しボーカルの艶というか響き?が控えめに感じます。これがSonyのチューニングなんでしょうか?
総じて音質的には「明るく元気な高音と張りのあるダイナミックな低音、でもヘビーじゃない」のイメージを受けました。ピアノとかすごく良く響くので聞くと楽しくなりますw
気になる点
いいものはどうしても欠点が気になります。
ZX1で気になるのがバッテリーの問題です。
前述したとおり、内蔵ソフトの機能を停止しないと電池消費が激しく待機状態で下手すると1日持たない場合があります。 またDSEE使うと電池消費が通常の倍くらいになるため余計に気を使います。
USB-DAC繋いだ場合は更に電池消費が激しくなります。USB-DAC繋いだ状態だと5時間持たない気がします・・・せっかくS-Masterで省電力なのに他で電力使って電池無くなっては勿体ないです。
あと無音時の「ノイズ」が大変気になります。
感度のいいイヤホンじゃないと聞こえませんが、聞こえてしまうと非常に気になります。
ずっと「サー」というノイズが気になります。このせいで”静寂に包まれた中の繊細な音”が表現できません(言い切ります!)
これ昔からS-Master積んでる機種は残ってるんですよね。Sony曰く「デジタルアンプなのでこれが限界」らしいのですが・・・
あとライン出力のレベルが非常に低いのも気になる点です。一般的なライン出力の半分くらいしか無いんじゃないですかね。またこのライン出力にもノイズが残っているので、ノイズが気になる場合はUSB-DACを繋ぐしかありません(PHA-3みたいな)
総評
デザイン含めた全体的なまとまりや、使い勝手はとてもいいと思います。
反面、バッテリーとソフトウェアの組み込みに関してはもう少し考えて欲しかったところです。
音は好みもあるので善し悪しは主観によりますが、ハイエンドとしては上々でしょう。
大きさと重さという点では持ち運びしやすく、中古市場でも潤沢に出回ってるので比較的値段も下がってきていますのでハイレゾ再生機としてはオススメしやすい機種です。
まぁ欠点が見えてくるとガマン出来なくなっちゃうのがオーディオの困ったところですが・・・(;´Д`)
なので手元にはZX1もうありませんw
次回に続く?
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