2015年9月26日土曜日

DAP紹介(4) AK380

さて・・・Sony製品のラッシュの後は他社製品の紹介です。
先日購入した超弩級プレイヤーの紹介です。



AK380 スペック
OS:Androi(Version不明)
CPU:非公開
RAM:非公開
ストレージ:256GB(SDカードで拡張可:最大128GB)
電池容量:3400mAh
外形寸法:79.8×112.4×17.9mm
重量:230g
操作:4.0型タッチパネル+側面ハードキー(3個)
再生動作時間:10時間
DAC:AK4490 ×2(Dual DAC)
ヘッドホン出力:アンバランス(2Ω)/バランス(1Ω)
ライン出力:あり(イヤホン出力と兼用)
デジタル出力:光デジタル出力(イヤホン出力と兼用)
Bluetooth:Ver4.0 A2DP(SBC,apt-X)/AVRCP
再生フォーマット:WAV, FLAC, MP3, WMA, OGG, APE, AAC, ALAC, AIFF, DFF, DSF
(サンプリング周波数:320k/32bitまで対応。DSD128までネイティブ対応)
エフェクタ:イコライザ20バンド

ルックス
筐体はジュラルミン(アルミ合金)で濃いブロンズ色に統一されています。
表面は金属質な上品さがあり、他のAKシリーズとはひと味違う風格があります。
(個人的にはAK240以前のデザインは好きになれなかったのですがAK380は結構好みです)
見ての通り、左右非対象の独創的な恰好をしています。角をそれなりに出してるのでシャープなイメージが強く、光の陰影がちょうど立体の面を光らせるように見えるので、ポリゴンちっくな立体美を感じます。
近未来的なイメージです。
(角が出ているため乱雑に扱うとすぐ塗装が剥げてきそうで心配ですが)
操作ボタンは左に3つと上部に電源スイッチ、左にボリュームエンコーダがあるのみでシンプルです。

USB端子は下部にありカバーなどはありません。その横にアナログ出力端子があり専用のドッキングアンプと繋がるようです。カバー付けないとここ剥き出しなんですが、誘導ノイズとか大丈夫なんでしょうかね?

ヘッドホン出力は上部です。バランスとアンバランスがあり切替は自動です。
プラグ形状は「普通」です。Sonyの様なごつい真鍮パーツなどはありません。なんとなくここが少し高級感薄れる部分です。別に音質にどうこうあるわけでは無いので構わないのですが。

背面はカーボン調になっておりロゴが上品に飾られています。メーカ名を大きく出さず、ブランド名をしっかりとデザインに生かすというのは好感が持てます。(別にiriverが嫌いとかじゃありません(笑))

ハードウェア
いろいろぶっ飛んでる本機です。特徴をいくつか紹介したいと思います。
基本的なCPUやらRAM容量については全て非公開です。少し寂しい気がしますが本機を使う上で特に知っておかないといけない内容ではありません。分解写真も見当たらないので後日分かったら追記しようと思います。
ストレージは256GBとハイレゾ音源を入れるのに頼もしい容量です。SDで拡張出来るので容量に困ることはまずないでしょう。
では特徴的なポイントをいくつか紹介です。

DAC
デジタルプレイヤーの命であるDAC(Digital Analog Converter)には旭化成の最新機種であるAK4490を左右独立して1基ずつ搭載しています。AK4490は旭化成の中でもVELVET SOUNDアーキテクチャを採用したプレミアムDACとして位置づけられている完全32bit処理のハイエンドDACです。(Phile-webに掲載されている開発者のこだわりがとても参考になります)
元々AK4490はステレオについてかなり配慮された作り(L/R独立で電源ピンを持つなど)ですが、これを左右1基ずつ独立にして、更にGNDもL/R独立で分けるという贅沢な設計をしています。
旭化成の技術の言う「風のような低音、究極的には感じる低音」がAK380から聞こえるかどうか非常に楽しみです。

クロック
クロックは一系統ですが超低ジッターVCXOを搭載しています。クロックジッターは200Fs(フォムト秒)という驚異的な低ジッタークロックです。フォムトはナノよりも6桁低い単位です。
ジッター無い事に越したことはありませんが、はたしてここまでの精度のクロックがどれだけ音に影響するのかはよく分かりません。実際ここまで精度のVCXOだと制御電圧のコントロールも凄い精度を要求されるので部品よりも基板のパターンや周辺回路の設計がもの凄く難しそうです。
(AK380のスペックとしてのクロックジッターは30psです)

専用DSP
EQ(イコライザー)程度の演算であればCPUで可能ですが、マルチタスクOSを搭載している関係上どうしても処理速度が揺らぐため定周期に同じ演算を行うような処理を行うと、プライオリティの高い処理に処理時間を奪われてリアルタイム応答が間に合わなくなる場合があります。
ハイレゾ音源などはCD音源の2~8倍以上のデータ量があるため、CPUで処理を行うと当然ながらかなりの負荷になります。結果としてユーザインタフェースの応答性を犠牲にしたり、画面処理を遅らせるなどの処置が必要になります。またCPUの処理が重いと動作クロックも上がってしまうため消費電力が増えデジタルノイズ増加の原因となります。(ハイエンドDAPでも小さな音でチリチリというパルス状のノイズが聞こえる事がありますが、これらは上記原因が主な原因です)
こういった対策のためCPU回路周囲をシールド板で被うなどの対策しているものが多いですが、小型化が要求される基板で貴重な基板面積をデジタル系で占有させてしまうため(CPU裏面のエリアもノイズ源になるのでチップが置きにくい)各社ともノウハウを持って苦労している部分のようです。
前置きが長くなりましたが、AK380ではCPUでこういった処理は行わず専用のAudio-DSPを搭載してデジタルオーディオ処理は全てDSPで行う構成を採用しています。CPU処理を軽減する構成としてはいいと思いますが欠点もあります。
・DSPを搭載する回路面積が必要。
・消費電力、コストが増加
・デジタルノイズ源が増える
主にコスト面と消費電力を天秤にかけるとCPUで出来る事をわざわざ外付けチップで行うメリットは一言で言えば「性能と品質」と言えるでしょう。AK380は天井知らずのコストなので(笑)積まない理由はありません。
またこのDSPでは主にPEQ(Q値が調整できるパラメトリックEQ)とボリューム制御を行っています。
Astell&KernのDAPは伝統的にボリューム制御はDACで行う事が多いですが、AK380では専用DSPで行うようです。DSP自体は192k/24bitまでの対応らしく32bit音源やDSD音源にPEQは掛けられません。
DSPを使っている事で期待できるのが、後々のファームアップデートで高音質化に繋がるエンジンが追加されるかもしれないという点です。例えばCD音源をハイレゾ相当にアップサンプリングするような処理などですがこれらは重い推測演算が必要なのでCPUで処理しきれない場合がありますが、DSPがあれば処理を全部こちらに任せる事が可能です。個人的にはこのDSP積んでる部分が非常に好感持てます。どうにもCPUでリアルタイム音声演算を行うという部分がハイエンドらしからぬ印象を持っていたので。(AK240とか)
他にもDSDとPCMの処理切替をどうやっているのかなど、気になる部分はありますが流石にそこまで説明された文献は見当たらないのできっとこの「魔法のDSP」でうまいことなんとかしてるんでしょう(笑)

アナログアンプ部分
この辺りは全然情報がありませんが、製品説明会では「デュアルDACとバランス出力との組合せでグランドまでL/R分離のTureDualモノラルDAC構成となる」と説明されてました。
知りたいのはソコじゃなくてアナログ回路なんですけどね・・・上の説明だとAK240なんかと同じなんですよね。DACが違うだけで。(240の時もアナログ回路はブラックボックスとか言ってましたし)
バランス出力アンプとアンバランス出力アンプはそれぞれ別々に持っているようですが、DACは共通なのでアンバランス接合部分でのGND配線をどう行っているのか興味沸くところです。
アンプの回路自体は(音を聞いた感じでは)どちらもディスクリートではないかと感じます。
またラインアウトはありますがヘッドホン出力との明確な区別はなく、ライン出力をオンにするとボリューム最大で出力するようになります。(従来のAKシリーズと同じ)

USB-DAC機能
AK240同様、AK380にもUSB-DACになる機能があります。メニュー設定でMTP接続かUSB-DACかを切り替える事が出来ます。 おそらくUSBラインをCPUかUSBレシーバのどちらかへ切り替える処理を行っているのでしょう。USB-DAC性能としては384kHz/32bit、DSD128まで対応しています。
この部分も公開資料がないので分かりません。AK240ではDSDネイティブ再生のためにXMOSチップが採用されていました。AK380はDSPを積んでいるのでXMOSは使わずDSP単体で処理してるかもしれません。
(なんとなく採用実績重視でXMOS積んでる感じしますが)
またWindowsのドライバーは通常のDirectSoundの他にKernel Streamingにも対応しています。foobar2000などでKSドライバーが選択できるので高品位な再生が可能です。
逆にUSB接続でUSB-DACを繋ぐ事は出来ません。(本機に関しては意味無さそうですが)
デジタル接続したい場合はステレオミニジャックから光出力が出来るのでSPDIFで繋ぐ事が可能です。
またSPDIFでDSD方式のデータを取り扱うことが出来ないので光出力でDSDストリームは出せません。(光出力の際にDSD再生すると、PCM176.4kHz/24bitに変換されます)

ソフトウェア
OSはAndroidですが徹底的にカスタムされていて、普通のAndroidスマートフォンのような使い方は出来ません。(ストアも使えない)
ホームアプリのようなものも無く、ホームアプリが再生プレイヤーそのものになっています。なので仮にHackなどでADBが使えるようになったとしてAndroidアプリをインストールしても起動する術がありません。(この機種関してはする人いないと思いますが(笑))
起動時間はおおよそ1分程度でしょうか。早くも無く、遅くも無くといったところです。
デフォルト設定で30分無動作で自動シャットダウンが有効になっています。電池消費大きいのを防ぐためと思いますが、いざ使おうと思ったときに電源切れてると1分待たないといけないのが面倒です。
(勿論オフにも出来ます)

再生プレイヤー
プレイヤーとしては特に使いにくい部分はありません。音楽ファイルはPC繋いでファイル転送しておけば、自動でタグなどを認識してデータベースを更新してくれます。(タグ解析が異様に速い)
60GB程度音楽ファイルを転送してみましたが、特に動作が緩慢になるようなこともなくさくさくと動いています。少しメニューアニメーションの動きが遅く感じる事がありますがその程度です。
カテゴリは アルバム、アーティスト、ジャンル、フォルダからソートできます。この他にもプレイリストとストアがあります。(ストアに関してはGroovers+が2015/9時点でまだ日本ではサービス開始していないようです)
プレイリストは基本的に本体でポチポチ作りますが、 本体フォルダのPlaylistsフォルダにm3u形式で作られるだけなので、分かってる人ならPCなどで作ることも可能です。
面白い機能に曲選択フィルタに周波数や形式による条件を加えられる事です。これによりDSDやMQS、ハイレゾ音源だけを聴きたい時など重宝します。

AK Connect
便利な機能の一つにAK380を外部からコントロール出来るようになるAK Connectがあります。
専用設計の特殊なものではなく、AK380がDLNAサーバになりネットワーク経由で外部のDLNAクライアントから操作できるというものです。
DLNAについては詳細省きますが、この機能を勘違いしてる人もいますので少しだけ注釈。

・AK380を「リモートコントロール」出来る訳ではありません。AK380の操作ボタンや画面操作をスマホから遠隔操作できるものではありません。
・AK380の「DLNAサーバ」にアクセスして再生操作をスマホのDLNAクライアントアプリから行えるだけです。従って再生中にスマホのDLNAクライアントを終了させるとAK380で再生中の曲が終了すると次の曲の再生は行われず停止状態になります。

このDLNAですが、AK380とスマホをWifiで繋いでお互いがIPアドレス使ってアクセス出来る事が条件です。具体的にはスマホ側をWifiデザリング状態にしておきAK380をそれに繋ぐか、Wifiルータなどに繋ぐかです。
Wifiデザリングは機種によってはホスト側がクライアントから見えない事もありこの場合は操作出来ません。
(確認に使ったXperia Z Ultra(SOL24)はデザリングで認識して操作出来ました)

DLNAサーバはNASなどに付いている事が多いですが、音楽ファイルのタグが文字化けしたり形式によっては認識出来なかったりと、個人的な印象ではあまり安定して使えないというイメージでした。
しかしこのAK Connectは素晴らしい。AK380で操作している内容と全く同じ表示がクライアントから確認出来ます(プレイリストまで見える)ボリュームまでコントロール出来るのは驚きました。
動作、認識も安定しています。

発売予定のクレードル(2015/9時点ではまだありません)をホームオーディオに繋いで、操作はスマートフォンやPCから行えると最高に使いやすそうです。

音質など
もう一言です。
凄くいい!
でもこれじゃ分かんないですね(笑)
元々NW-ZX2を使っていてAKシリーズは初めてです。なのでAK240などとの違いはあまり分かりません。
どうしてもWalkmanとの比較っぽくなりますがご容赦を。
視聴に使っているイヤホンはいつもどおりK3003です。ケーブルはwhiplashです。

まず残留ノイズ。ホワイトノイズですが「全く」聞こえません。
いやもう笑うほどノイズレスです。イヤホン繋いで電源入れても入れたことが分からないくらいです。
バランス、アンバランスともに確認しましたがどちらもノイズは聞こえません。

聴いてまず感じるのは音のキレの良さです。
解像度が高いとか音場が広いというのは「当たり前」で、高音も低音も非常にはっきりと聞こえます。
ボワつきというか曇ったような感じが全くありません。
キレがいいので元気な音に聞こえますが、決して荒々しくなく実にリッチに表現します。
低音の量も多すぎなく、不足もしておらず深く重い低音の音もしっかり出てきます。
弦楽器の「ギュー」という音が低域までしっかり出てくるので凄く深いです。
難しい低音の音場定位も崩れずよく分かります。
中域のボーカルも艶めかしく、息づかいが耳元で聞こえると思わずゾクっとします。
距離も遠くなく近すぎでもなく、楽器が綺麗に分離して聞こえるのでボーカルが全体の中でどこに位置しているのかよく分かります。目の前にライブステージがあるような錯覚すら受けます。
高音は立体感が素晴らしい。特に残響やリバーブといった反響した音が響きとして遠くから聞こえながら解けるように消えていく感じがたまらないです。

なにより一番気に入った、というか惚れ込んだのが静寂感の表現です。
限りなく無音に近い音の中で楽器の生音や風の音だけが空間に響いて解けるように消えていく。優れたダイナミックレンジとノイズフロアの低さがないと表現出来ない「音場」です。DACの所でもありましたが、風のような空間的な音の実にうまく表現出来ていると思います。

正直なところ、欠点が見当たりません。
イヤホンも機種を選ばずどんなイヤホンでもしっかりと鳴らします。K3003もそうですが、MDR-EX1000も特徴をそのまま出します。
また音源によっては残酷なまでに差を出します。mp3やAACなど256k以上のビットレートでエンコードすると元曲との違いが普通はほとんど分からなくなりますが、AK380で聴くとその差を音場表現で分かってしまいます。
このため「昔のmp3だから128kでエンコードしてるけど聴ければいっか」の感覚で128kbpsの音源を聴くと、flacや高ビットレートの音源との音質差を否応なく感じてしまい切なくなってしまう一面もあります。

まだ使い始めて1月も経ってないので、いずれ見えてくる部分もあるでしょう。
改めて数ヶ月後に使用レポートをしたいと思います。


気になる点
ありますよね。うん。気になる所がない機種なんて無いんです(笑)

1.お値段
なんていうか・・・ZX2の時に「高すぎ」と書きましたが、AK380からみたら大した事ないですね(汗)
異常です。クレイジーです。高すぎというより何にコスト掛けたらこんだけ高いんだ、と。
定価499,980円!
ケタ間違ってません。50万一歩手前です。
普通の人には信じられない値段だと思います。
こんなDAP買う方も何かネジぶっ飛んでると思います。いやぶっ飛んでます( ゚∋゚)
xxxが何台買えるとか、車が買えるとか、比較しちゃ駄目なのです。なのです。

2.安定性
基本的に安定してます。していますが、希に再起動しないと直らない状態になることがあります。
・AK Connectが繋がらなくなる(Wifi OFF/ONやAK Connect OFF/ONでも直らない)
・曲選択のフィルタで最低周波数を48K~とかにしたままにしてると、本体再生/AK Connectで44.1kのファイルを再生しても音が出ない事がある(曲選択のフィルタをリセットしても直らない)
どれもソフト的な問題なのでいずれ直るでしょう。

3.曲データの転送
知ってれば何も問題はありませんが、知らないと困る部分です。
基本はPC繋いで曲ファイルをMusicフォルダにコピーするだけです。
これだけなので、PCに詳しい人はシンプルでいいと思いますが統合ソフトに慣れた人には少しハードルがあるかもしれません。
そうなのです。AKシリーズにはPCの統合管理ソフトが(Windows,Mac問わず)無いのです。
これだけ高いのですからせめて管理ソフトくらいは用意すべきではないでしょうか。

ちょっと裏技的な使い方ですが、SonyのMedia Go(Walkmanの転送ソフト)でAKシリーズにファイル転送出来ます。転送どころか管理まで出来るのでまるでWalkmanのように(笑)AK380を使う事が出来ます。
デフォルトでは”ハイレゾ音源の変換”がオンなので設定でオフにしてあげると、moraで購入したハイレゾ音源をそのままMedia GoからAK380に転送出来ます。
これは中々便利です。Media GoはFlacのエンコードやタグ付けなども出来るので、AKとの相性も抜群です。管理ソフトで何かいいものを探しているのであれば是非試してみて下さい。
(Media Go自体は無料で使えます)
こんな感じで(AK380の名前は自分で設定しないと駄目ですが)認識されてます。
”ハイレゾオーディオを変換しない”とすればそのまま転送されます。
Media Goって結構いろんなDAPと相性良かったりします。(これでSony ASIO以外も再生に使えれば言うこと無いんですが)

iTunes?しらんがな(←アンチApple派)

4.バッテリーの持ち
ある意味仕方ないんですが、3400mAhという巨大なバッテリーを持ちながら(でかい重いといわれたNW-ZX2の倍あります)10時間しか持たない燃費の悪さはいかんともしがたい部分です。
DSPやDual DAC、バランス回路など消費電力多い回路が多いので仕方ないかもしれません。
音質とのトレードオフでしょうか。不満ではありますが、10時間も再生出来れば・・・とも思えたりします。
またこのバッテリーの大きさのせいで充電が長い!充電には大電流充電できる電源を用意しましょう。

5.動作中の”熱”
再生中は結構熱持ちます。胸ポケットにいれておくと暖かいなと感じるレベルです。
電気消費してるんだろうなぁ、と。心理的に電池持ち悪そうだなぁと思ってしまいます。

6.重さ
重いです。ずっしり230g。
でもそんなに「ずっしり」とは感じません。手の中にフィットします。
凄く重いと感じたNW-ZX2と同じ重さなんですよね。これ。
でもAK380の方が軽く感じます。筐体のデザインのせいでしょうね。
AK240SSほど重くはありません。あれは凶器です('A`)

7.プレイヤーでのジャケット表示
細かい箏ですがプレイヤーでのジャケット表示(アートワーク)が、どんな比率の画像でも真四角のアスペクト比で表示されてしまいます。AK240でもそうらしいのですが、もうちょっとなんとかして欲しい部分です。

8.付属カバーを付けるとサイドの3つのボタンが押しにくい
これまた細かい箏ですが付属のいい感じの革カバーを付けると、サイドの操作ボタンが押しにくい。
慣れでしょうか。ボタンが小さいというのも操作に慣れが必要っぽいです。

総評
今までWalkmanばかり使い続けてAKシリーズは今回が初めてですが、想像以上にしっかりとした出来でした。
IRIVERというメーカをずっと「高級オーディオメーカ」という見方が出来なかったのですが、AK380の完成度は高級オーディオに相応しい、それ以上のクオリティ(と値段)があり高級オーディオメーカとして十分通用するだけの製品を出してきました。
ポータブルでこの音は凄いの一言です。それなりのイヤホンは必要ですが、高級オーディオショールームで聴く上品でダイナミックな音をこの小さなDAPで何処でも聴くことができます。

間違いなく、現段階で最もハイクオリティなDAPと言えます。
あり得ない価格ですが、この音に取り憑かれるとその値段も納得しそうになります。
オススメはまず出来ません。してもきっと買わないでしょう(笑)
でも今持ってるDAPがハイエンドで不満があるなら一考の価値あります。

これがあればポータブルアンプも不要です。
え?専用アンプ?10万デショ。ご冗談を。HAHAHA

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